古くから伝統的な健康素材として知られている霊芝(マンネンタケ)は10万本の古木に2~3本しか採取できない貴重なキノコ。

近年はバイオ技術より、人口栽培で高品質な霊芝の生産が可能となった。

北海道霊芝の前身である設備会社では空調や排水などに関するノウハウを生かして、霊芝の栽培から商品の製造まで担いで高品質な商品を展開している。

開発動機 

霊芝の人工栽培は、クリーンルームで植菌した後、水、光、温度、湿度などが最適な環境に保たれた栽培室の中で長期栽培される。設備工事を専門とする北海道霊芝の前身設備会社であれば、最適な環境設備を適えられると考え、2004年から着手し、翌年には霊芝の完全無農薬栽培を成功させた。2011年には株式会社北海道霊芝を設立し、生産から流通までカバーする事業体制を構築。2015年には美唄市の廃校舎に最新設備を導入し、内製化を行い、一貫生産工程で製品の大量生産が可能となった。国内外への競争力を強化するため、本事業に取り込んだ。

実施内容

美唄市の廃校舎を活用して、栽培から商品化に必要なラインを構築するため機械装置を導入した。旧体育館は霊芝の温室栽培のスペースとし、熱交換器温風システムを設置することにより、木質ペレットボイラーで作られる温水は熱交換器を使用して工場暖房と生産ハウス温度維持に利用されている。旧校舎には霊芝を商品化する工程を整えた。霊芝原木を切断するオリエントミル、粉砕した霊芝やチップ等のバルクから異物混入をチェックする金属探知機、霊芝を細かくする微粉砕機とふるい分け機ボールミル、さらにカプセル充填機やティーパック充填機も揃えた。

 

事業成果

最新設備を導入したことにより、これまで外注先に委託していた加工作業は自社で対応ができ、栽培から商品化までの内製化を促進した。品質はさらに徹底することができ、作業時間も大幅に短縮し、スケジュールの管理もしやすくななった。それにより顧客のニーズに応え、大量生産はもとより小ロットでの商品化対応も可能となった。従来の生産工程作業に携わっていた人員は、新製品の開発や新栽培方法の研究業務に専念できるため、新製品の創出や技術革新を期待できる。一貫製造のオール北海道ということから、国内外への販路拡大も見込む。